仁愛大学は2001年に、地元越前市の支援と福井県の協力を得て開学しました。大学としては新しいですが、学園としては120年の歴史があり、地域に根差し、地域の未来を担う人材の育成に貢献しています。近年は就職率もよく全国の大学でトップクラスの実績を残しています。
本学は「人間」をキーワードに、二学部を擁しています。人間学部には「人間関係」をテーマとして心理学科とコミュニケーション学科があり、一方、人間生活学部には、「人間生活」をテーマとして、健康栄養学科と子ども教育学科があります。そして、大学院人間学研究科には臨床心理学専攻があり、県内唯一の臨床心理士の養成の機関です。
皆さんは本学のいずれの学科・研究科に学ぼうとも、共通して高度な教養としての「仁愛精神」に基づき、それぞれの分野の教育を受け、研究をしていただきます。すなわち「いのちの重さ(自然)、尊さ(仏)による四恩の心と、「相互敬愛」の生き方を学びつつ、個々の研究に励んでいただきます。いのちがモノのように見られ、人間性が見失われている現代社会だからこそ、心の通い合う社会を目指して「人間」と「いのち」を学ぶのです。
皆さんが、幅広い教養と心の通った人間性を身に着け、そのうえで、それぞれの分野の専門家として、高度な知識とスキルを修得して、社会に貢献していただくことを願っています。
学長 田代 俊孝