仁愛大学【受験の窓】

心理学科PSYCHOLOGY

顔で笑って心で泣いて…
心は泣いたままなの?

顔で笑って心で泣いて…心は泣いたままなの?

今の社会は「感情労働」の時代。人は人と関わって傷つき、救われる!

コンビニ、ファミレス、ドラッグストア…様々な店でアルバイトをしている学生たち。「コンビニは人気がないな、仕事が複雑だから」「レジでお釣りを渡すとき、おじさんに手を握られました。店長は笑顔で切り抜けろだって!」「スマイル・ゼロ円は変!笑顔は付加価値のはず」etc. …アルバイト談義は延々と続きます。

「感情労働」という言葉をご存知でしょうか。「肉体労働」「頭脳労働」に続く、第3の労働として社会学者ホックシールドが提唱した、感情コントロールが必要な仕事です。看護師や介護士など対人援助職は、顔で笑って心で泣いて、のように偽りの気持ちで働くことが多く、ストレスで燃え尽きてしまい、仕事を辞めがちです。
するとゼミの学生が「ファミレスだって感情労働ですよ!」と、飲食店アルバイト学生について調べ始めました。結果は「お客の気持ちを察するように心がける」「お客の視線や行動に常に気を配る」など感情に敏感な学生は、燃え尽きるどころか、かえって仕事が長続きしていました。顧客に感謝され、雇い主の評価が高まる喜びからでしょう。見事に感情労働のポジティブな側面を見出したのです。

私たちと一緒に、感情労働の調査をしてみませんか。アルバイトの苦労が吹き飛びますよ。

稲木 康一郎 教授
稲木 康一郎 教授心理学科・専門分野「ストレス心理学」
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