健康栄養学科
保健・福祉分野〈乳幼児編〉
母子への栄養相談や食育イベントも。
大学とのつながりが活きています。
坂井市に就職し、最初の3年間は給食センターに勤務。4年目から健康増進課で母子保健事業を担当しています。主な仕事は妊婦さんやお母さんのための栄養指導ですが、他にも食育イベントなどがあれば裏方として活動。10月のベジウォーキングというイベントでは、子どもも楽しめるブースを考え、仁愛大学の健康栄養学科に企画運営を依頼しました。フィールドワークの一環として快諾していただき、大学との調整は私が行いました。先生や友だちとは今も連絡を取り合ってるので、仕事でもつながりができて励みになりました。
- 中嶋 ゆい子健康栄養学科 2014年3月卒業
2020年3月まで坂井市役所市民福祉部健康増進課勤務、4月より坂井市立平章小学校勤務
中嶋さんの主な仕事の流れ
離乳食 試食づくり〜赤ちゃんの栄養相談の準備は入念に〜
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乳児健診のある日は、出勤直後から離乳食などの試食づくりがスタート。例えば、お粥といっても柔らかさが色々だったり、白いお粥だけでなくニンジンやジャガイモなどの野菜を混ぜたものなど、赤ちゃん一人ひとりの離乳食の進み具合によって何種類か用意します。赤ちゃんが実際に口にするものだから、調理にも環境づくりにも衛生管理は特に注意が必要です。
栄養相談〜お母さんの不安にじっくりと向き合う〜
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健診が終わった母子から一組ずつ栄養相談に応じていきます。気をつける食材の話などを伝えた後、お母さんからの質問に対応。初めての赤ちゃんで不安なお母さんの場合は、じっくりと時間をかけ、親身になって話を聞いてあげることも大切です。赤ちゃんが動けるようにカーペットを敷いた空間にしたり、待ち時間に見られるように調理動画を流すなど、環境づくりにも配慮しています。
デスクワーク〜イベントの企画・打ち合わせや資料作成〜
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生後5、6ヵ月から3歳児まで、乳幼児健診の栄養相談は毎週のように行われるため、その合間を見つけてデスクワークをこなします。事務的な書類作成はもちろんのこと、不定期に行われる食育イベントの準備などもこうした時間を利用して。ボランティアさんへの協力依頼や食材の発注、子どもも大人も楽しめる企画づくりなど、裏方としての重要な役割も担います。
食育関連のイベントでは、関係各所との事前打ち合わせが大切。お料理の出前教室を行っている保育園に出向いたり、食育イベントに関わる団体や企業、学校などとの打ち合わせも随時予定に入ってきます。企画趣旨を説明したり、運営についての確認など、社会人として適切な言動や判断力が求められます。
チラシやパネルの作成〜広く栄養や健康について関心を持ってもらう〜
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市民の方たちにより広く栄養や健康について関心を持ってもらうため、食育推進のパネルやチラシを作成。イラストも交えて、わかりやすく伝わるよう工夫します。動画作成も、撮影から編集までスマホで行うなど、自分たちで楽しみながら効率化を図ります。
健診の準備〜イベントの移動に備えた準備と確認〜
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市内各所の保健施設を移動することもあるため、翌日の健診に備えて運び出すものの準備は万全に行います。資料をひとつにまとめ、届いた食材に不備がないかをチェック。翌朝すぐに持って行き、試食づくりに取りかかれるようレシピや分量の再確認をしておきます。