健康栄養学科
医療分野〈病院編〉
お互いが高め合える職場の気風に助けられ、
今も日々勉強中!
ここで働いて6年になりますが、管理栄養士としては、まだまだ成長段階です。新人の頃から先輩方はとても優しく、しかも勉強熱心。私のために開いてくださる勉強会では、先輩たちもそれぞれに勉強して知識や情報を持ち寄り、みんなで一緒に知識をつけていこうという姿勢。学会で発表する機会が持てるようになったのも、先輩方が培ってこられた研究熱心な気風や、データ集めに協力してくださったリハビリスタッフさんたちのおかげです。スタッフみんなが気軽に話しやすく、お互いに高め合える良い環境で、やりがいをもって仕事ができています。
- 齋藤 祐衣健康栄養学科 2014年3月卒業
福井厚生病院 管理栄養士
齋藤さんの主な仕事の流れ
外来患者さんの栄養指導
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一人ひとりの病状や生活スタイルに合わせて、何をどの程度どんな調理方法で食べれば良いのか、食べ方のコツや調理の工夫についてきめ細やかに指導を行っていきます。
入院患者さんのモニタリング
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入院患者さんについては、入院時に栄養状態や摂取量、栄養管理面の課題など詳細な情報を記載した栄養管理計画書を作成します。さらに、毎日のモニタリングを通して栄養状態の変化を観察し、内容を更新。医療スタッフが集まるカンファレンスで情報共有することで、栄養面から治療方針の提案を行います。
入院時カンファレンス
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病棟で医師をはじめ看護師、リハビリテーションスタッフ、管理栄養士など各医療スタッフが集まり、入院患者さんの情報交換を行います。それぞれ専門の立場から患者さんの現在の状態、今後の課題、退院までの目標などを提示し、情報を共有。チーム一丸となって患者さんをサポートします。
食事観察
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病棟で入院患者さんの食事の様子を観察します。嚥下に問題のある患者さんの飲み込みの状態を観察したり、看護師や言語聴覚士と一緒に見て回ります。改善すべき点があれば、医師を通して食事内容の変更も行います。
栄養状態チェック
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患者さんの血液検査や身体計測等のデータを栄養管理計画書に転記し、カロリーは足りているか、栄養状態は改善されているかチェックします。また、看護師と今後の方針を相談します。モニタリングは手の空いた時間を有効に使って行います。
NST(栄養サポートチーム)における取り組み
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各医療スタッフが専門の立場から意見を出し合い、患者さんの栄養を管理するNST(栄養サポートチーム)の他、病態に応じたサポートチームや、病院のリスク管理に関わる委員会など、多職種による横断的な取り組みを行います。委員会での内容は各部署、病棟へ持ち帰り、全スタッフで共有します。