コミュニケーション学科
情報社会●Web講義
誰もが自分らしく
生きられる社会って?
無関係だから無関心、ではいられない。LGBTって意外と身近な問題なのかも?!
あなたの周りにセクシュアルマイノリティの人はいますか?多くの人がノーと答えるかもしれません。授業で学生に聞いてもそうですし、同性婚は認めても自分の友だちだったら話は別、という人も。では、セクシュアルマイノリティは、私たちにとって縁遠い存在なのでしょうか。
「LGBT」−レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(生まれもった性別と自分で認識する性別が一致しない人)の頭文字で、セクシュアルマイノリティの総称です。セクシュアルマイノリティであるかどうかは、服装や言葉遣い、しぐさなどの見た目からだけではわかりません。自分の周りにはいない、と軽はずみな言動をしていると、知らないうちに大切な友人を傷つけていることだってあるかもしれません。
自治体や企業の職員研修、学校の授業や保護者会などで、LGBTについて話してほしい、という依頼が増えてきました。たとえば親として、わが子だけでなく友だちがセクシュアルマイノリティでも傷つけないように接したい。あるいは制服メーカーでは性別に関係なく着られる制服を通じてビジネスチャンスを拡げたい、といった思いもあるのでしょう。セクシュアルマイノリティの方が身近にいるからというだけではない、誰もが知識を持たなければならない問題、という気運を感じています。
- 織田 暁子准教授コミュニケーション学科専門分野「社会学・ジェンダー」