小学校、中学校、高等学校などで、子どもの発達、学業、生活面などさまざまな問題に対して心理的援助を行います。子どもへのカウンセリングをはじめ、教職員や保護者などへの指導・助言、学校における心理教育などに関する情報収集・提供などを職務として活動します。
児童相談所は、児童福祉法に基づいて都道府県に設けられている児童福祉の専門機関です。虐待や非行など子どもに関連する様々な問題について、家庭や学校などからの相談に応じるとともに、子どもや家庭に対して必要な調査や指導を行い、必要に応じて子どもの一時的な保護などの業務を行います。
精神病や心身症、発達障害など、心の問題等で不適応に陥っている人に対する心理的援助を行います。心理テストや心理療法に携わるほか、デイケアなどの活動にも従事します。最近は精神科だけではなく、さまざまな診療科においてチーム医療の一員として期待されています。
企業などの組織内において従業員の心理的問題解決の支援を実施します。メンタルおよび身体の健康維持ならびに増進についてカウンセリングを通して貢献していきます。
心理専門職のための国家資格で、国家試験に合格し、公認心理師登録簿へ登録することで名のることのできる資格です。平成30年12月に有資格者が誕生したばかりの新しい資格ですが、今後、心理支援を行うものにとっての中核的な資格といえます。国家試験を受けるためには、学部で所定の単位を修得して卒業したうえで、大学院において所定の単位を修得して修了することが必要です。
心の問題に取り組む"心理専門職"の証とされる資格で、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格することで認定されます。公認心理師が法制化される以前から存在する伝統的な資格で、多くの心理専門職が取得している資格といえます。試験を受けるためには、協会の認定する指定大学院で所定の教育を受けることが必要であり、本研究科は、修了と同時に受験資格が与えられる第一種指定大学院として指定されています。