いま社会で最も求められている力は、「コミュニケーション能力」 だと言われています。実際の職場では、上司や同僚だけでなく、地方公務員であれば住民と、会社員であれば取引先の企業や顧客とのつながりの中で働いていくことになります。コミュニケーション学科は、人や地域をつなぐ企画・表現力、国際理解力、社会の調査・分析力などを備えた「コミュニケーション能力」を身につける学科です。ぜひコミュニケーション学科を考えてみてください。
一般的に言われている「コミュニケーション能力」から想像するのは、ほとんどの場合、人前でうまく話す力などのことでしょう。しかし、広い意味での「コミュニケーション能力」というのは、人の話を聞く力(傾聴力)、組織の中で自分の特性を見出し動く力(チームワーク)など、さまざまな力を含んでいます。コミュニケーション学科では、学内外での学びを通して、広い意味での「コミュニケーション能力」を身につけ、社会で活かすことを教育目標としています。
仁愛大学のコミュニケーション学科は、「企画・表現系」「英語コミュニケーション系」「現代社会系」の3つの系からなる複合学科です。「企画・表現系」には企画やデザイン、ビジネス関連の授業が多く、「英語コミュニケーション系」では社会で使える英語力を身につけ、教職課程を履修すれば中学・高校の英語の教員免許も取得可能です。「現代社会系」は他大学の社会学科に相当する内容です。他の系から興味のある授業を取ることもでき、さまざまな興味・関心を持つ教員・学生の中で、広く深く学べることが特徴です。
1~2年次の英語の科目は「企画・表現系」「英語コミュニケーション系」「現代社会系」のどの系に進む場合も履修しますが、4年間を通して英語を学ぶのは「英語コミュニケーション系」に進んだ場合です。学部共通科目の英語は習熟度別クラス編成で、その人に合ったクラスで学ぶことができます。英語は好きだけれど得意ではなかったという人が、入学後に大きく力を伸ばしている場合もあります。さらに英語力をつけたい場合は「英語コミュニケーション系」で、他の力をつけたい場合は「企画・表現系」「現代社会系」で、それぞれの興味・関心や将来の目標にあった専門知識・技能が学べます。
入学願書には進みたい系を記入する欄はないので、受験時に系が決まっていなくても構いません。3つの系の科目は2年次から始まります。ですから、1年次の間に学部共通科目とコミュニケーション学科の基幹科目を学びながら、自分の進みたい系をじっくりと考えることができます。1年次には大学での学び全般をサポートする基礎演習という科目があり、指導教員が面談も行うので、自分に合った系の選択などについてアドバイスも受けられます。